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9月22日(日) マッチレポート


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9月22日(日) マッチレポート

女子シングルス 決勝

山口 茜(勝山高校1年生)  21-15 / 21-19  打田 しづか(日本ユニシス)

弱冠16歳のホープが快挙!日本人初のファイナリスト誕生!

 今年で32回を迎えるヨネックスオープンジャパン女子シングルス決勝は、初の日本人対決となった。打田選手は、世界ランキング104位ながら同ランキング7位の三谷選手、本大会過去3回優勝経験のある中国のワン・イーハン選手といった実力者を撃破してきたダークホースだ。一方注目の山口選手は、今大会高校1年生でのエントリーながら予選からの勝ち上がりで、ディフェンディングチャンピオンを含めた数々の格上選手を倒してきたオリンピック期待のホープである。

 第1ゲーム、女子の試合特有の長いラリーで火蓋が切って落とされた。山口選手は柔らかいタッチから繰り出される独特なドロップと、鋭いアタックロブやドリブンクリアを織り混ぜた緩急の効いた攻撃で相手に襲いかかる。打田選手はバック奥へドリブンクリアを集め相手をコート後方に釘付けにし、そこからクロスカットでエースを狙う作戦で負けじと応戦する。また約10センチの身長差をいかした上からのドライブも多用し、得点を重ね6-11でインターバルを迎える。しかし長いラリーの中で、打田選手は相手の粘りのプレイに我慢できず、簡単なミスを繰り返し徐々に点差がつき始める。挽回しようとスマッシュの連打で必死の反撃を試みるも点差を覆せず、結局21-15で山口選手が第1ゲームをとる。

 第2ゲームは、打田選手が山口選手の巧みな配球に振り回されつつもなんとか食らいついていく展開が続く。序盤、山口選手は自分が見送った相手のロングレシーブが相次いでインとなり、点差を埋めようと意識的に早くタッチしてラリーを仕掛ける。しかし「ただ決め急いでしまっただけだった」とコメントしていたようにこの作戦は裏目に出て、山口選手はミスを連発して10-11と初めてリードされてインターバルを迎える。その後は「焦らず基本に立ち返って奥までゆっくりリターンすることを意識した」と振り返っていたように、山口選手は準決勝までの試合同様落ち着いてミスなくプレーし始める。リードを広げたい打田選手はドライブやアタックロブを多用し早いラリーを仕掛けるが、山口選手の驚異的な粘りの前に太刀打ち出来ずミスを献上してしまう。そして21-19のストレートで山口選手が打田選手を下し、32年のヨネックスオープンジャパンの歴史の中で日本人初のファイナリストとなった。

 試合後山口選手は、「自分が優勝するとは夢にも思っていなかった。ただ格上の選手相手に恐れず向かっていったのが、勝利に繋がったのかもしれない。次は東アジア選手権があるので、そこで勝っていきたい」と次の目標を語った。

 打田選手は、「4月にストレートで敗れたリベンジで試合に臨んだが、終始相手のペースで劣勢だった。ただスーパーシリーズで決勝まで来れて自信はついたので、次の日本リーグや全日本総合で結果を残していきたい」とコメントした。


男子シングルス 決勝

リー・チョンウェイ(マレーシア)  23-21 / 21-17  田児 賢一(NTT東日本)

最後まで観客を魅了した世界ランキング1位の強さ

 男子シングルス決勝。日本のエースで世界ランキング5位の田児 賢一は、現在、世界ランキング1位で昨年のYOJ覇者であるリー・チョンウェイに挑んだ。田児が勝てば1982年の開催以来、本種目初の日本人選手の優勝となるだけに注目が集まった。

 第1ゲームの立ち上がり、「やはりYOJの決勝は他のスーパーシリーズとは違った緊張感があった」とコメントした田児は簡単なミスから失点してしまう。しかし、持ち前の巧みなネット前のショットを駆使し、リー・チョンウェイからポイントをあげていく。弾道の低いドライブでチャンスを作り、甘くなった所でスマッシュを打ち込む自身のスタイルを貫き、11-8でインターバルを迎える。しかし、リー・チョンウェイも焦ってはいなかった。フォア奥から左右のライン際をつくスマッシュや、ネット前での早いタッチから相手コートへプッシュを決め田児からポイントをあげていく。これに対し田児も、丁寧にレシーブで切り返しをし、長いラリーでも我慢しリードを守り、遂に20-17とゲームポイントを迎える。だがこの追い込まれた場面でも、リー・チョンウェイは落ち着いていた。田児の鋭いスマッシュも鮮やかにレシーブし、王者の底力を見せポイントを重ね、20-20と追いつく。「あの場面で1点取れないのが実力の差」と田児も振り返るように、21-23と逆転され、このゲームを落としてしまう。

 第2ゲームの序盤、第1ゲームと同様に両者の激しい攻防が続く。リー・チョンウェイの高い打点から放たれるジャンピングスマッシュに対し、田児も必至に喰らいついていく。11-9と田児リードでインターバルを迎えるも、リー・チョンウェイは、正確なショットでラリーを制していく。田児も弾道の低いラリーの展開に持ち込み、好機を作りスマッシュを沈めていき17-17とするも、世界ランキング1位の壁は高く、ここから点数をあげることが出来ない。最後は、リー・チョンウェイのスマッシュが田児のボディへと決まり、前回王者が55分の熱戦を制した。

 試合後、リー・チョンウェイは「YOJは非常に相性の良い大会。これからもこの舞台でより多く決勝に残り優勝したい」とコメントした。前回大会に続いての大会連覇。又、自身としては通算4度目の優勝をあげ、日本、また母国マレーシアからの声援に最高の結果で応えた。


男子ダブルス決勝

モハンマド・アッサン/ヘンドラ・セティアワン(インドネシア)  22-20 / 21-16  チャイ・ビャオ/ホン・ウェイ(中国)

世界チャンピオンの威厳、中国の若き挑戦を退け貫録の優勝

 今年8月に世界選手権を制し、バドミントン王国復権の象徴として更なる活躍を期待されているモハマド・アッサン/ヘンドラ・セティアワン(インドネシア)が中国のチャイ・ビャオ/ホン・ウェイとの決勝戦に臨んだ。中国ペアは今大会ノーシードからの勝ち上がりで格上ペアを3組撃破してきており、勢いを自信に変えて王者に挑んだ。

 第1ゲーム、決勝戦に相応しい強打の応酬で激しい試合が展開される。中国ペアは堅実なレシーブと長身からの角度あるスマッシュで点を奪い、インドネシアペアは速いテンポのドライブの打ち合いから相手の意表を突くラケットワークで甘い返球を誘ってはアッサンが果敢に飛びついてシャトルを沈めていく。互いに点を取り合い接戦が繰り広げられたが、16-17の場面でアッサンがネット前の素早い捌きでシャトルをねじ込むと、インドネシアペアは攻撃の手数を増やして1本1本のラリーを優位に進め、大事な終盤でリードを奪う。攻撃の中でのミスもありデュースにはなったものの決して攻めのラリーに迷いはなく、22-20でゲームを奪取した。

 第2ゲームに入るとインドネシアペアはスピーディーかつトリッキーな球回しで中国ペアを翻弄してゲームを進めていく。特に9-8の場面でアッサンがサイドライン際へ放ったカットは中国ペアが全く反応することができずにエースになるなど、インドネシアペアは点差以上に相手を追い詰めていく。中国ペアは大きな展開からのアタック以外ではなかなかラリーの支配権を奪うことができず、反撃の流れを作ることができない。結局、最後まで多彩な攻めでテンポよく得点を重ねたモハマド・アッサン/ヘンドラ・セティアワンが21-16で勝利し、実力に違わぬ見事な優勝を決めた。

 試合後の記者会見でモハマド・アッサン/ヘンドラ・セティアワンは「世界王者となったことで戦う相手が皆強い気持ちで向かってくるので厳しい試合、そして大会だった。」と安堵の表情を見せた。また「そんな中でもしっかり集中できたことと試合の状況に応じて戦い方を工夫できたことが優勝につながったと思う。」と充実した試合を振り返った。


女子ダブルス決勝

マー・ジン/タン・ジンファ(中国)  21-11 / 21-14  クリスティナ・ペダセン/カミラ・リター・ユール(デンマーク)

圧倒的な技術でパワーを押さえ込んだ中国ペアに栄冠

 女子ダブルス決勝は世界ランキング2位でマー・ジン/タン・ジンファと世界ランキング4位で欧州ダブルスを牽引するクリスティナ・ペダセン/カミラ・リター・ユールが対戦した。これまでの対戦成績は中国ペアが2勝しており、昨日松友美佐紀/髙橋礼華(日本ユニシス)をストレートで下し、勢いに乗るデンマークペアがどう戦うか注目が集まった。

 第1ゲーム、「コンディションはあまりよくなかった。中国ペアのスローテンポな球回しに付き合ってしまい、相手に主導権を握られてしまった。」とカミラ・リター・ユールが振り返ったように中国ペアが我慢強いラリーで崩し、チャンスで決めて15-9とリードする。デンマークペアは長身のカミラ・リター・ユールが後衛から角度あるスマッシュ、前衛でクリスティナ・ペダセンが決める得意なパターンで反撃するも4点差に詰めるのが精一杯。結局マー・ジンが前衛でプッシュを決めるなど連続ポイントを奪い、最後はタンがドライブで決めると21-11でこのゲームを奪う。

 第2ゲーム、「(デンマークペアは)背が高く、左利きと右利きなので二人の間を狙って攻めた。」と中国ペアが振り返ったように有利に試合を進めていく。タン・ジンファが左右に打ち分け、空いたスペースにドライブを決め。さらにペアのマー・ジンもスマッシュから前に詰めてプッシュを沈めるなど一方的に中国ペアが攻めたてる。最後はマー・ジンが鮮やかにスマッシュを決め、21-14で中国ペアが優勝した。マー・ジンは別のペアリングだが、2回目の優勝を果たした。

 試合後、「チャイナマスターズからの連戦で体は疲れていたが、気持ちが充実していた。優勝出来たことはとてもうれしい。今後のことはまだ考えられない。帰国してからゆっくり考えたい。」とマー・ジンは語った。

 一方、敗れたデンマークペアは「チャンスがあるとは思っていたが、決勝までこられると思っていなかったので、大変だった。次はベストの結果を出したい。」と意欲を示した。


混合ダブルス決勝

ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ(中国) 〇‐×棄権 シュー・チェン/マー・ジン(中国)

まさかの棄権、ロンドンオリンピックと同じ組の決勝も不戦勝で決着

 シュー・チェンが風邪による体の不調を訴えシュー・チェン/マー・ジン(中国)が試合前棄権。ロンドンオリンピック決勝戦と同じカードとなった決勝戦は試合が行われず、不戦勝でツァン・ナン/ツァオ・ユンレイの優勝が決まった。

 シュー・チェンは「昨日の試合の前から異常を感じていたが、準決勝のニールセン/ペダセンとの試合が非常に激しかったので悪化させてしまった。試合が出来なくて非常に残念。」と話した。優勝となったツァン・ナン/ツァオ・ユンレイは「やはり決勝戦を戦って優勝したかった。それでも日本でのこの大会の優勝は素直に嬉しい。」と語ってくれた。